が行の滑舌トレーニング
◎このような人におすすめの記事です!
  • 鼻濁音びだくおんの出し方・コツを知りたい
  • アナウンサーのような綺麗な話し方になりたい
  • が行の発音が難しく感じる

オンライン話し方教室【ボイスプロデュース】代表講師の福永智樹です。

が行の発音は2つあることを知っていますか?

今回は、が行の発音を鼻濁音の練習のやり方まで解説します。

鼻濁音はアナウンサーが特に練習する発音として有名です。

アナウンサーのような綺麗な話し方を身につけたい人は必須の発音と言えます。

当サイトでは、発音記号を国際音声記号で表記しています。

が行の発音の仕組み

「が行」には、「濁音」と「鼻濁音」という2種類の発音があります。

※濁音→鼻濁音

濁音について

が行の濁音は、息を破裂させて出す破裂音はれつおんです。

か行の「k(無声音)」に、声帯の響きを入れた「g(有声音)」が子音になります。

言葉の始めに位置していて、鼻をつまんでも出る音です。

「学校」「外国」「ご飯」など

鼻濁音について

鼻濁音は鼻腔に音を響かせる音で、柔らかくなめらかなイメージになります。

「g」ではなく、「ŋ」です。

鼻をつまむと音は出ません。

基本的には、言葉の最初以外の「が行」が鼻濁音だと覚えておきましょう。

眼鏡」「漫画」など

「○○が〇〇」などの助詞も鼻濁音

ちなみに、濁音と鼻濁音が組み合わさった言葉にとしては、「午後ごご」などがあります。

1音目が破裂音「g」、2音目が鼻濁音「ŋ」になります。

最初から鼻をつまんで発音すると、2つ目の「ご」の時に、鼻が響くことが分かるはずです。

鼻濁音のルールについて

日常生活の中の鼻濁音は、地域によって使い方や使う音の強さが変わります。

アナウンサーを目指している人でなければ、あまり深く考えなくてもいいと私は思います。

また、アナウンサーが使う鼻濁音もずっと同じではなく、時代と共に変化します。

以前は濁音で読まれていた言葉が、近年になって鼻濁音で読むようになった例も多くあります。

アナウンサーを目指している人は、NHKの話し方が基準になります。

アクセントや鼻濁音の付け方を下記のページを参考にしてみてください。

NHK日本語発音アクセント新辞典

アナウンサーのような綺麗な話し方に興味がある人は下記のページをご覧ください。

アナウンサーの話し方・美声になる方法を教えます!【保存版】

「ぎ」の発音は特に注意しましょう

「ぎ」の発音は、口蓋化こうがいかします。

「g」→「gʲ」

ゆっくりと、「が・ぎ」を繰り返してみましょう。

舌の動きが少し変化することが分かるはずです。

あまり気にしすぎると、余計な力が入ってしまいますので、ゆっくりと練習しましょう。

口蓋化こうがいかについて

「イ段」を発音する時に、調音点ちょうおんてん(子音をつくる場所)が硬口蓋こうこうがいの位置に近くことを「口蓋化こうがいか」と言います。

「が行」の発音の調音点は、軟口蓋なんこうがいです。

「ギ」の子音「gʲ」の発音は、「が・ぐ・げ・ご」よりも、舌の当たる位置が少し前に移動します。

歯茎・硬口蓋・軟口蓋・声帯

が行(濁音と鼻濁音)の練習のやり方

①濁音(破裂音)の練習

◎スタッカートで発音

「がっ!ぎっ!ぐっ!げっ!ごっ!」のように、スタッカートで声を出してみましょう。

ふくながふくなが

力強くハッキリとした発音を意識しましょう。

②鼻濁音の練習

◎ん〜が〜

鼻濁音の練習のやり方はとてもシンプルです。

まず「ん〜」でしっかり伸ばしてから、「が〜」と音をつなげてみてください。

その後、「ん〜が〜」の「ん」と「が」の間をどんどん短くし、「んが」にしていきましょう。

※最後の「んが」は、「g」の前に「n」を入れたようなイメージになります。

これを他の「ぎぐげご」でも同様に繰り返していきます。

ふくながふくなが

舌が当たる位置・鼻から音が抜ける感覚の2点を意識しましょう!

まとめ

濁音よりも鼻濁音の方が難易度が高く、近年上手く使えない人が増えてきているようです。

しかし、鼻濁音はアナウンサーのように日本語を美しく話すために必要不可欠なものです。

少しでも今よりも綺麗な話し方になりたいと思う人は、是非練習してみましょう。

必ず改善していくはずです。

発音ページの一覧

Pocket

The following two tabs change content below.
2014年にオンライン専門の話し方教室を設立。ボイストレーナーとして、10年以上のキャリアを持つ。