黒板に書かれた人の横顔と電球
◎このような人におすすめの記事です!
  • 分かりやすい話し方を身につけたい人
  • 人に説明するのが苦手な人
  • 簡潔に話す方法を知りたい人

オンライン話し方教室【ボイスプロデュース】代表講師の福永智樹です。

「一生懸命話しているのに、なんだか伝わらない…」
「また聞き返されてしまった…」
こんな経験はありませんか?

伝えたいことがうまく伝わらないと、話すこと自体に苦手意識を持ってしまう人も少なくありません。

でも実は、話す力は“センス”ではなく“技術”で身につけることができます。

今回は、誰でもできる「分かりやすい話し方」について、具体的なコツとともに解説していきます。

◎分かりやすい話し方の特徴
  1. 要点がまとめられている
  2. 結論と根拠が明確になっている
  3. 相手が理解しやすい言葉で話す

分かりにくい話し方の特徴とは?

困った顔をしたビジネスマンのレゴ

「話が分かりづらい」と思われてしまう人には、いくつかの共通点があります。

次のポイントに当てはまっていないか、ぜひチェックしてみてください。

① 情報量が多すぎて、何が大切か伝わらない

丁寧に説明しようとするあまり、あれもこれもと情報を盛り込みすぎていませんか?

その結果、「結局何が言いたいの?」と思われてしまうことがあります。

大切なのは、「伝えたい一番のポイント」を最初に決めておくことです。

② 時系列で話してしまう

結論を後回しにして、時系列で説明していくと、相手はだんだんもどかしくなってしまいます。

たとえば:

「昨日ね、仕事帰りに本屋に寄って、そのあとカフェに行って…あ、そうそう、そこで偶然〇〇さんに会ったの!」

このような話し方だと、相手は「で、結局何の話?」と集中力が切れがち。

ストーリーを伝える場面以外では、先に結論を伝える(=結論ファースト)ことがおすすめです。

③ 難しい言葉・専門用語が多すぎる

カタカナ語や専門用語を多用すると、聞き手が内容を理解できなくなります。

特に、初対面の人やその分野に詳しくない人と話すときは要注意。

「誰にでもわかる言葉で話す」ことを意識するだけで、グッと伝わりやすくなります。

※もちろん、相手が同業者や仲間なら、専門用語を使っても問題ありません。

分かりやすい話し方の特徴

黒板に人が話している姿

人に「分かりやすい!」と思ってもらえる話し方には、いくつかの共通点があります。

ここではその中でも特に大切な3つのポイントをご紹介します。

① 要点がまとめられている

話す内容が整理されていて、情報が必要最低限に絞られていると、相手はスッと理解できます。

「何が大事か」「何を伝えたいか」を明確にし、シンプルに話すことを心がけましょう。

黒板に要点だけを書き出して話す先生のように、話の設計図を頭の中に描いてから話すと、自然に分かりやすくなります。

② 結論と根拠が明確

話を時系列でダラダラと続けるのではなく、結論→根拠の順で話すようにしましょう。

例:
❌「昨日の会議なんだけど、Aさんが資料を出して、Bさんが発言して…」
⭕「昨日の会議はうまくいきませんでした。なぜなら、準備不足で議論が進まなかったからです。」

このように結論を先に伝えることで、聞き手は話の全体像を把握しやすくなり、集中して聞くことができます。

③ 相手が理解しやすい言葉を使う

専門用語や横文字を多用すると、相手に「難しい話だな」と思われてしまいます。

「この人は自分に分かるように話してくれている」と思ってもらえることが、信頼につながります。

自分の言葉が伝わりやすいかどうか、常に相手目線で見直すクセをつけていきましょう。

分かりやすい話し方には「PREP法」がオススメ!

黒板に人の横顔

話を簡潔にまとめて伝えるためには、「PREP法」がとても効果的です。

ビジネスシーンはもちろん、日常の会話でも活用できます。

PREP法とは?
PREP法とは、相手に分かりやすく説明するための基本的な話し方の型です。
※「PREP」は下記の頭文字です。
  • P:Point(要点)
  • R:Reason(理由)
  • E:Example(具体例)
  • P:Point(もう一度要点)
この順番で話すことで、聞き手にとって「伝わりやすい」「納得しやすい」話になります。

PREP法の話し方の手順

  1. 最初に要点(結論)を伝える
     →「つまり何が言いたいのか?」を最初に伝えましょう。
  2. その理由を説明する
     →「なぜそう考えるのか?」を述べます。
  3. 具体例で根拠を示す
     →「たとえば〜」「実際に〜」という例で補強します。
  4. 最後にもう一度、要点を繰り返す
     →結論で話を締めると、相手の記憶にも残りやすくなります。

PREP法の練習方法

PREP法を習得するには、以下のような手順でトレーニングしてみましょう。

  1. 紙に「要点 → 理由 → 具体例 → 要点」の順で箇条書きする
  2. 箇条書きを見ながら声に出して説明する(スマホで録音)
  3. 録音を聞いて、気になる点を書き出す
     →「回りくどくないか?」「不要な言葉が多くないか?」などチェック
  4. 分かりやすくなるまで、録音→確認→改善を繰り返す

ポイント:録音しないと自分の話し方のクセに気づけません。必ず録音して「客観視」しましょう。

PREP法の具体例:在宅ワークのメリットについて話す場合

Point(要点)

「在宅ワークには、通勤時間がなくなるという大きなメリットがあります。」

Reason(理由)

「通勤にかかる時間や体力を節約できることで、仕事のパフォーマンスが上がるからです。」

Example(具体例)

「たとえば、以前は片道1時間かけて通勤していた人が、在宅ワークになってその2時間を睡眠や朝の準備、勉強などに使えるようになった、というケースもあります。」

Point(もう一度要点)

「このように、在宅ワークは通勤時間をなくすことで、生活や仕事の質を高めるメリットがあります。」

補足:録音して確認する際のチェックポイント

  • 結論(Point)が最初と最後にしっかり伝えられているか?
  • 理由と具体例がわかりやすいか?
  • 話すテンポや声のトーンは聞きやすいか?

練習用テーマ例(PREP法で話してみよう)

  • 健康のために運動が大切な理由
  • 本を読む習慣のメリット
  • 朝型生活がおすすめな理由
  • なぜ整理整頓が大事か?

このように、どんな話題でも「PREP法」の型に当てはめることで、説得力があり、わかりやすい話し方が身につきます。

「話が長くなる」「何を言いたいかわからない」と言われた経験のある方に、特におすすめの話し方です!

まとめ

分かりやすい話し方を身につけるためには、PREP法を使って話す練習が最も効果的な方法です。

最初は紙に「要点・理由・具体例・要点」と箇条書きにして、それを見ながら声に出して練習しましょう。録音して確認することで、客観的な改善ポイントも見えてきます。

慣れてくれば、紙を見ずに自然とPREPの型で話せるようになります。

まずは日常のちょっとした話題からスタートし、最終的には仕事やプレゼンなど実践の場面でも活用できるようにしていきましょう!

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2014年にオンライン専門の話し方教室を設立。ボイストレーナーとして、10年以上のキャリアを持つ。