【保存版】大きな声を出す10の方法|プロ講師直伝のトレーニング
◎このような人におすすめの記事です!
  • 大きな声の出し方が分からない
  • 大きな声が出ない原因を知りたい
  • 人前で大きな声が出せない
  • 聞き返されることが多い
  • 自信がないように見られてしまう

こんにちは!オンライン話し方教室【ボイスプロデュース】代表講師の福永智樹です。

「どうしても大きな声が出せない…」と悩んでいませんか?

でも大丈夫。声も筋肉と同じで、正しいトレーニングをすれば、誰でもしっかり出せるようになります。

今回は、私がこれまで1000人以上の指導で実際に効果があった「大きな声を出すためのトレーニング」を10個、厳選してご紹介します。

さらに、実際に声を出す場面で意識すべきポイントもわかりやすく解説します。

「声が小さい」と言われて悩んでいる方、「プレゼンや接客で通る声を出したい」と思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

一緒に、通る声・自信のある話し方を身につけましょう!

◎大きな声の出し方のコツ×10
  1. 大きく笑う
  2. 身体の動作を使って声を出す
  3. 腹式呼吸をマスターする
  4. 鼻腔に声を響かせる
  5. あくびをすると大きな声が出る
  6. 舌根を鍛える
  7. 遠くに声を出すように話す
  8. 1つ目の言葉を大きく出す話す
  9. 笑顔で話す
  10. スマホで自分の声を聞いてみる

すぐにできる!大きな声を出す方法

大きな声を出すために、まず最優先でやるべきこと。
それは、声帯をしっかり閉じるための「閉鎖筋(へいさきん)」を鍛えるこです。

この筋肉がうまく働かないままでは、いくら呼吸や姿勢を整えても、大きくて通る声は出しづらいのです。

つまり、閉鎖筋のトレーニングなくして、大きな声は出せないといっても過言ではありません。

◎声が出る仕組み

呼吸時の声帯は開いており、発声時に閉じられます。

閉じた声帯に息が当たることで振動音が生まれます。それが「声」です。

声帯を閉じる力が弱い→息が多く含まれ、小さな声になる

声帯を閉じる力が強い→息もが少なめで、大きな声になる

【実践】笑い声で「大きな声」を体感しよう!

実は、「はっはっは〜!」と大きく笑うだけで、簡単に大きな声を出す感覚をつかむことができます。

ここでは、2種類の声のトーンで練習してみましょう。

▶① 低めの声で笑う(悪役・大魔王風)

アニメに出てくる「大魔王」や「悪役キャラ」を思い浮かべながら、太くて重たい、少し怖い声で「ハッハッハ〜!」と笑ってみましょう。

声をお腹の奥から出すように意識すると、自然と声に響きが出ます。

▶② 高めの声で笑う(ヒーロー登場風)

次は、アニメのヒーローが登場するシーンをイメージして、明るく元気な声で「ハッハッハ〜!」と笑ってみましょう。

声を顔の前あたりに響かせる感覚を意識すると、高くて通る声になります。

〜参考音源〜 ※大げさに声を出すのがコツです。

長時間やりすぎると喉を痛めてしまうこともありますので、無理はしないようにしてください。

声帯の筋肉を鍛えるトレーニングを厳選して解説!【最新版】

動きを使って、大きな声を出す!

声を大きく出すときには、「体の動き」も組み合わせると、驚くほど効果的です。

たとえば――

▶ボールを遠くに投げる動作で「うぉ〜い!」

両手で思いきりボールを遠くに投げるような動きをしながら、「うぉ〜い!」と声を出してみてください。

ただ声を出すだけのときよりも、自然と声が大きく、遠くまで飛んでいくようになります。

▶動作の違いで声量も変わる!

・ボールをそっと近くに投げるような動き → 小さめの声に

・力強く遠くに投げるような動き → 大きな声に

・豪速球を投げるように素早く腕を動かす → 短く勢いのある「うぉいっ!」(スタッカート風)

▶ポイント:動きを大げさにするほど効果UP!

実際、私が企業研修でこのトレーニングを行うと、10人中8人は声量が一気にアップしています。

声を「口」だけで出すのではなく、「全身」で出す感覚がつかめると、大きな声は自然と出るようになります。

ぜひ、いろいろな動きと組み合わせて、自分に合ったスタイルを見つけてみてください!

腹式呼吸で、大きな声の土台を作ろう!

腹式呼吸のトレーニング方法

大きな声を出すには、正しい呼吸法が欠かせません。

その鍵となるのが、「腹式呼吸」です。

▶ なぜ腹式呼吸が必要なの?

腹式呼吸を使うと、吐く息の量や強さをコントロールできるため、声の大きさ・安定感・響きが格段にアップします。

反対に、腹式呼吸ができていないまま無理に大きな声を出すと、喉に強い負担がかかってしまい、痛める原因になります。

実際、腹式呼吸を習得した生徒さんからは、「風邪以外で声が枯れることがほとんどなくなった」という声も多くいただいています。

▶ 腹式呼吸は、すべての声の土台

プレゼン・面接・接客・演技――

どんなシーンでも、腹式呼吸ができている人の声は響きがあって、聞き取りやすいのが特徴です。

ぜひ、基本からしっかりと腹式呼吸をトレーニングしてみましょう!

「正しい腹式呼吸のやり方」

▶ まずは体感してみよう!

  1. 姿勢を正して、立つかイスに浅く腰かけてください。
  2. 口から「ふぅ〜」っと大きく息を吐いてみましょう。
  3. そのとき、胸や肩が上下に動いていませんか?

もし胸や肩が動いているなら、それは「胸式呼吸」。

これは話すための呼吸には適していません。

▶ 腹式呼吸とは?

腹式呼吸では、

  • 息を吸うと「お腹がふくらむ」
  • 息を吐くと「お腹がへこむ」
    という動きになります。

実際に息が「お腹」に入っているわけではありませんが、肺の下にある横隔膜(おうかくまく)が下がることで、内臓が前に押し出され、お腹がふくらむのです。

▶ トレーニングのコツ:「吐く」から始めよう!

腹式呼吸の練習では、吸うよりも「吐く」ことから始めるのがポイントです。

  1. まず、口からしっかりと息を吐き切ってください。
     → お腹がしっかりとへこむように意識しましょう。
  2. 吐ききったら、お腹の力をフッと抜きます。
     → 自然にスーッと空気が入り、お腹がふくらむはずです。

これを何度か繰り返すことで、腹式呼吸の感覚がつかめてきます。

腹式呼吸のまとめ

腹式呼吸は、声に力を与える「エンジン」のようなもの。

正しい方法でトレーニングすることで、声量・安定感・響きが驚くほどアップします。

「まずは吐く」から、ぜひ始めてみてください!

※腹式呼吸の詳しいトレーニング方法は、こちらをご覧ください。

腹式呼吸に腹筋は逆効果!正しいやり方と効果的なトレーニング

腹式呼吸の練習方法を動画で確認!

鼻腔に響かせて、通る大きな声を出そう!

声帯と共鳴腔の位置

▶ 声を響かせる=“通る声”をつくる秘訣

ただ大声を出すだけでは、喉を痛めてしまいます。

通る声・届く声を出すためには、声を体の中に響かせることがとても重要です。

声帯で生まれた音は、

  • 咽頭腔(のどの奥)
  • 口腔(口の中)
  • 鼻腔(鼻の奥)
    という3つの“共鳴腔(きょうめいくう)”に響いていきます。

この3つにバランスよく響かせることで、声に広がりと力が加わり、大きな声が自然と出るようになります。

▶ 鼻腔に響かせると、声がクリアになる

特に「鼻腔」に響くと、

  • 声がこもらず、
  • 明るく、
  • ハッキリと通るようになります。

アナウンサーやナレーター、歌手もこの響きをとても大切にしています。

▶ 【実践】鼻腔に響かせる簡単な練習

鼻腔共鳴を体感する一番手軽な方法が、「ハミング」です。

いわゆる「鼻歌」のようなものですね。

▷ ステップ1:「ん〜」とハミングしてみよう

  1. 口を閉じて、「ん〜〜」と声を出してみてください。
  2. 鼻の奥や、眉間のあたりに響きを感じますか?

この振動こそが、鼻腔に声が響いている証拠です。

▷ ステップ2:「ん〜→あ〜」を繰り返す

次に、以下のように声を切り替えてみましょう。

「ん〜〜…あ〜〜〜」
「ん〜あ〜、ん〜あ〜」と繰り返す

だんだんと音量を上げていくことで、響きを保ったまま、大きな声を出す感覚がつかめるようになります。

鼻腔のまとめ

鼻腔への響きをマスターすると、

  • 声が明るく
  • 届きやすく
  • 疲れにくい

そんな「一歩上の声」になります。まずは、毎日30秒のハミング練習からはじめてみましょう!

喉を開けば、声は自然と大きくなる!

▶ 喉を“開く”と、声は自然に響き始める

声を大きく出したいのに、出ない…という人の多くは、喉が狭くなっている状態です。

喉が力んで狭まっていると、声帯で生まれた音がしっかり響かず、声が小さく・こもりがちになります。

逆に、喉を大きく開けると、音が共鳴腔(咽頭腔・鼻腔など)にしっかり伝わり、無理なく大きな声が出せるようになります。

▶ あくびの感覚が、喉を開くヒント

喉を開く感覚をつかむ一番の近道が、「あくび」です。

▷ 実践!あくびを使った喉の開け方

  1. 実際に 大きなあくび をしてみましょう。
     喉の奥が「ぐーっ」と広がる感覚、わかりますか?
  2. そのままの喉の開き具合をキープして、「あ〜〜」と声を出してみてください。

👉 すると、普段より 自然に・大きな声が出るのを感じられるはずです!

▶ 鏡でチェック!喉が開いているか確認する方法

あくびをしているときに鏡で口の中を見てみましょう。

喉の奥(口蓋垂=のどちんこあたり)がしっかり見えていれば、喉が開いている状態です。

この状態を声を出すときにも再現することが、大きな声の第一歩です。

舌根ぜっこんを鍛える

舌根と口蓋垂の位置の図

鏡を見ながら「あ〜」と声を出したとき、口蓋垂(こうがいすい/のどちんこ)が見えない方は、舌の付け根=舌根(ぜっこん)が浮き上がってしまっている状態です。

この状態では、喉がしっかり開かず、声が通りにくくなります。

舌根を鍛えることで、喉を広げる感覚がつかみやすくなり、声も出しやすくなります。

▶ 舌根を鍛えるカンタンなトレーニング

口の中で舌を大きく円を描くように、ゆっくり回してみましょう。

  • ポイントは「ゆっくり」「一定のペース」で「できるだけ大きく」動かすこと。
  • 回す方向は、右回り・左回りの両方を行いましょう。

舌の奥にじんわりと疲労感が出てきたら、しっかり効いている証拠です!

最初は5周ずつくらいでもきつく感じるかもしれませんが、それでOK。

無理のない範囲で、毎日3セットを目安に続けてみてください。

普段の会話で意識するべき3つのこと

声を大きく出すためのトレーニングを積んだら、次はそれを実際の会話の中で活かすことが大切です。

ここでは、日常で意識するだけで「声が自然と大きくなる」3つのポイントをご紹介します。

▶ 声は“もっと遠く”に届けるイメージで

話す相手が目の前にいる時でも、その少し奥、3メートル先の人に向かって話すつもりで声を出してみましょう。

たとえば、遠くにいる人を呼ぶときって自然と大きな声になりますよね?

この「遠くに届ける」意識を持つだけで、喉や口の使い方が自然と変わり、声が通りやすくなります。

▶ 最初のひと言をハッキリ・大きく!

話し始めの“最初の音”が小さいと、そのあとも声が伸びにくくなります。

「おはようございます」なら「お」
「ありがとうございます」なら「あ」

…といった最初の1音を意識的にハッキリ出すことが大切です。

声の勢いが最初に乗ると、そのまま自然に大きな声で話し続けられますよ。

💡 練習のときは「小さい声バージョン」と「しっかり出したバージョン」を聞き比べてみるのも効果的です。

悪い例と良い例を聞き比べてみましょう!

▶ 笑顔で話せば、声も明るく大きくなる

人に好かれる笑顔

「声が大きくてよく通る人」って、笑顔で話していることが多いと思いませんか?

笑顔になることで、

  • 口が自然に大きく開く
  • 鼻腔に声が響きやすくなる
  • 聴き手にとっても好印象!

というプラスの効果があります。

ちょっと意識するだけでも、声が出しやすくなるので、ぜひ普段から笑顔を心がけてみてくださいね。

【素敵な笑顔の作り方】1日1分であなたの第一印象がアップ!

スマホで“本当の自分の声”を聞いてみよう

声を大きく出すトレーニングをしても、自分が実際にどんな声を出しているのかを把握していなければ、なかなか上達しません。

そのためにまずやってみてほしいのが、スマホでの録音チェックです。

▶ スマホの「ボイスメモ」を使って録音してみよう

スマホに入っている「ボイスメモ(またはボイスレコーダー)」アプリを開いて、自分の声を録音してみましょう。

読む内容はなんでも構いませんが、練習用としてこちらの一文をおすすめします。

「ありがとうと嬉しそうに、笑顔でお礼を言う」

▶ 聞こえてきた声に、違和感ありませんか?

録音を再生すると、「え、こんな声なの⁉」と驚くかもしれません。

でも実はそれが、**他の人がいつも聞いている“あなたの本当の声”**なんです。

自分の耳に聞こえる声は、頭蓋骨の中を通る骨伝導の影響で、響いて聞こえます。
一方で他人には、空気を通って伝わる空気振動だけの声が聞こえています。

この違いが、あなたが感じる「自分の声」と、周りが聞く「あなたの声」とのギャップの正体です。

▶ 録音をもとに、改善ポイントを見つけよう

録音した声をじっくり聞いてみて、

  • 声が小さく感じる
  • こもって聞こえる
  • 明るさが足りない
  • 最初の音が弱い

など、気になるところをチェックしてみてください。

そうすることで、「自分に今必要な練習」がはっきり見えてきます。

💡ポイント

最初は聞き慣れない自分の声にショックを受けるかもしれませんが、それはみんな同じです。

私自身も、初めて録音を聞いたときは「こんなにこもってるの⁉」と驚きました。

でも、客観的に自分の声を知ることが、上達の第一歩です。

スマホひとつで、あなたの「本当の声」が確認できます。

声のトレーニングとあわせて、定期的に録音チェックをしてみましょう!

声は「出す」だけでなく、「聞く」ことで変わっていきます。

自分の声が気持ち悪い【自分の本当の声を好きになる方法】

まとめ

◎大きな声の出し方のコツ15選
  1. 大きく笑う
  2. 身体の動作を使って声を出す
  3. 腹式呼吸をマスターする
  4. 鼻腔に声を響かせる
  5. あくびをすると大きな声が出る
  6. 舌根を鍛える
  7. 遠くに声を出すように話す
  8. 1つ目の言葉を大きく出す話す
  9. 笑顔で話す
  10. スマホで自分の声を聞いてみる

大きな声は、「トレーニング」と「習慣」で手に入る!

大きな声を出せるようになるためには、トレーニングだけでなく、日々の習慣化がとても大切です。

どんなに声を大きく出す技術を身につけても、日常で使わなければ身についたとは言えません。

「意識」することが、第一歩

まず必要なのは、「大きな声を出そう」と意識することです。

意識せずに声が小さくなるのは、今までのクセがそのまま出ている状態。

逆に、意識することで、少しずつそのクセを変えていけます。

意識の積み重ねが、「無意識の習慣」になる

意識して続けることで、やがて無意識でも自然に大きな声が出せるようになります。

この状態になったときが、本当の意味で「改善できた」と言えるのです。

まずは「あいさつ」から始めよう

とはいえ、最初から1日中ずっと意識するのは難しいですよね。

そんなときは、日常のあいさつから始めてみましょう。

  • 「おはようございます」
  • 「こんにちは」
  • 「ありがとうございます」

こうした言葉を、少し大きな声・明るい表情で届けることを意識するだけでも、確実に変化が生まれてきます。

あなたの声は、必ず変わる

大切なのは「少しずつでも続けること」。

トレーニングと意識の積み重ねで、あなたの声は必ず変わります。

ぜひ、今日からチャレンジしてみましょう!

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2014年にオンライン専門の話し方教室を設立。ボイストレーナーとして、10年以上のキャリアを持つ。