- オンライン(Zoom)でボイトレを受講したい
- スクール選びで悩んでいる
- オンラインのレッスンでも上達するか不安
オンラインボイトレ教室【ボイスプロデュース】代表講師の福永智樹です。
今回は、ボイトレをオンラインで受講するメリットや、注意点について解説します。
歌や話し方に限らず、ZoomやSkypeを使ったオンライン(自宅)のボイストレーニングに興味を持っている方は、事前に確認しておいた方がいいことがたくさんあります。
是非、参考にしてみてください。
- スクールや教室に通う時間がかからない
- 費用の負担が少ない
- 誰にも知られずにレッスンを受けることができる
- 周りを気にせず、気軽に始めることができる
- レッスンのシステムが柔軟
- ネット環境によって音質・画質に差が出る
- アパートやマンションの場合、音漏れが気になる
- 友達など交友関係を広げることができない
- お金や時間に余裕がある人
- パソコン・スマホ・ネット環境がない人
- 家族にレッスンを受講することを秘密にしたい人
- 他の生徒と交友関係を広げたい人
- グループレッスンを受けたい人
ボイトレをオンラインで受講するメリット
スクールや教室に通う時間がかからない
オンライン英会話が人気なのも、これが理由の一つでしょう。
都心まで通うには時間がかかるので、受講をためらってしまっている方も多いのではないでしょうか?
入会したはいいけど、移動に時間がかかることで面倒な気持ちになり、途中でやめてしまう人もいます。
また、近くにスクールや教室自体が存在しない場合もあります。
ボイトレ教室は東京や大阪などの大都市にはたくさんありますが、地方には少ないです。
しかし、オンラインでボイトレを受講することで、自宅にいながらレッスンできます。
移動の時間がない分、予定も組みやすいはずです。
また、仕事で帰りが遅くなりレッスンに間に合わない場合、カラオケボックスでスマホからレッスンを受けることもできますね。
受講する場所を選ばないこともメリットの一つです。
車の中で受ける人もいます。
レッスン料金が比較的安い
以下の理由により、話し方教室やボーカルスクールに通うよりも、レッスン料金が安い傾向にあります。
- 見栄えのいいレッスンスタジオを用意する必要がないため、設備費があまりかかっていないこと
- 生徒さんに来て頂く必要がないため、立地条件は関係なく、事務所の家賃が安いこと
- 受付スタッフも必要ないため、余計な人件費がかからないこと
交通費もかかりません
スクールや教室は都心に多いため、どうしても交通費がかかってしまいます。
しかし、自宅で受講できれば交通費がかからないので、その分安くレッスンを続けることができます。
交通費を計算に入れていない方が多いので、しっかり確認しておきましょう。
誰にも知られずに自宅でレッスンを受けることができる
ボイストレーニングを受講する人の中には趣味感覚よりも、「苦手意識の克服」を目的としている人が多いです。
できるだけ誰にも知られずに、ボイトレを受けたいと思っているのではないでしょうか?
しかし、誰にも知られたくないと思っていても、ボーカルスクールや話し方教室に通うと、どうしても他の生徒さんと会うこともあります。
「知り合いも同じスクールに通っていた」なんてこともあるかもしれません。
自宅でオンラインで受講する場合、一人暮らしなら誰にも知られることはありません。
一人暮らしでない場合、家族には知られる可能性もありますが、部屋の外から声が聞こえたとしても、「電話をしているんだな」としか思われないかもしれませんね。
周りを気にせず、気軽に始めることができる
ボイトレ教室は若い世代の方々が多いので、通うことをためらう人がいるかもしれません。
しかし、オンラインのボイトレなら先生としか会う(会話する)ことがないので、より気軽に始めることができます。
また、オンラインのボイストレーニングは基本的にはマンツーマンレッスンなので、どんなレベルの人でも気軽にレッスンを受けることができますね。
レッスンのシステムが柔軟
ボーカルスクールや話し方教室によって、月の回数や受講期間などの固定のシステムがあります。
なかなか自分に合うシステムで継続することが難しいかもしれません。
たとえば、マンツーマンレッスンのみを希望しているのに、グループレッスンがプランに最初から入っているスクールもあります。
また、月によって受講する回数の変更ができなかったり、変更に時間がかかる場合が多いです。
しかし、オンラインのボイトレの場合、全てマンツーマンレッスンにしたり、自由に回数を変更したりできるところが多いです。
ボイストレーニングをオンラインで受ける際の注意点
ネット環境によって音質・画質に差が出る
自分だけでなく、相手先のネット環境によって、音質・画質が悪くなることがあります。
しかし、レッスンを提供している先生側のネット環境が悪いなんてことは、ちゃんとしたところであればないはずです。
体験レッスンの機会を設けている場合が多いので、お互いのネット環境について事前に確認しておきましょう。
また、アプリ(Zoom/Skype)の使い方に不安がある時は、事前に使い方を教えてくれるかもしれません。
アパートやマンションの場合、音漏れが気になる
歌のボイストレーニングの場合、アパートやマンションなどでは大きな声を出せないはず。
スクールのレッスンルームのように防音されていないため、大きな声を出しすぎると、周りに聞こえてしまう可能性もあります。
対策としては、レッスンの時間帯を昼間にしたり、あまり大きな声が出せないことを先生に伝えておくことです。
ボイトレは大きな声を出さなくても上達するので、優秀な先生の場合は対応してくれます。
話し方のボイストレーニングの場合は大きな声を出すことはあまりないので、特に心配ありません。
どうしても自宅ではレッスンできない人は、車やカラオケボックスで受講しましょう。
場所によって通信状態に差がありますので、事前確認はしておいた方がいいでしょう。
交友関係を広げることができない
ボイトレを趣味でやりたい人には、生徒さん同士で仲良くなったり、一緒にライブに出たいという人もいます。
しかし、オンラインでボイトレをすると、自宅で先生とマンツーマンなので、交友関係を広げることは難しいです。
レッスンを受ける目的はスキルアップだと思いますので、交友関係を広げるという目的の優先順位は落としてもいいのかもしれませんが。。。
オンライン(Zoom/Skype)でボイストレーニングを受ける時に必要なもの
パソコンorスマホorタブレット
ZoomもSkypeもアカウントを作成しておけば、どの端末からでもログインして使えます。
ただ、画面が大きい方がボイストレーナーの顔が見やすいので、受講しやすいです。
大きなファイルの送受信もできるので、パソコンが使える時は、できるだけパソコンで利用することをおすすめします。
スマホでのみ受講する人は、テキストなど必要なデータを事前にメールで送ってもらってもらえば問題ありません。
イヤホン・マイク
パソコンやスマホに最初からついているカメラ・マイク・スピーカーで大丈夫です。
もしも別途でマイクやイヤホンを購入したい時は、ヘッドセットなども売ってますね。
ヘッドセットは「ゲーム用」ではなく、「コミュニケーション用」のものを選びましょう。ゲーム用の場合、人の声が聞き取りにくいものがあります。
また、もしも音質を向上させたい場合は、パソコンにマイクをつなぎましょう。
SONYのこのマイク は価格的にも音質的にもおすすめです。
そして、ヘッドホンもつなげば、先生の声もきれいに聞こえるようになるでしょう。
機材は全部揃えようとすると金額が結構いきますので、無理せず少しずつ揃えていきましょう。
インターネット環境
これは必須です。
ビデオ通話の時には回線の速度が低いと、映像や音が遅れてしまったりすることがあります。
スマホ回線でも問題なく使えますが、通信量を気にしたくない方はWi-Fiを使ったほうがいいでしょう。
スマホの料金プランやレッスンの回数にもよりますが、通信制限にかからないよう、事前に計算しておきましょう。
ZoomはSkypeほど通信量は必要ありません。1時間レッスンを月に4回受講しても、1.2GBくらいに収まるはずです。
Zoomの使い方について
2020年からの新型コロナウイルスの影響により、在宅勤務でZoomを使う会社が増え、認知度が上がってきました。
アカウント登録の必要がない
Zoomは「会議(ミーティング)」というコンセプトで、ミーティングを作成するにはアカウント登録が必要です。
しかし、ミーティングに参加するだけならアカウント登録は必要ありません。
事前にアプリのインストールだけ必要です。
- Zoom→設定されたミーティングに、それぞれが参加します。
- Skype→相手に電話をかけ、相手が応答することで通話が始まります。
私のオンライン話し方教室ボイスプロデュースを例にしてみます。
- 講師がミーティングのURLを作成し、受講生にレッスン前日にメールで送る。
- レッスンの時間になったら、それぞれがURLをクリックし、ミーティングに参加してレッスン開始。
接続が安定しやすい
1時間あたりのビデオ通話の通信量は、Skypeが約2000MBに対し、Zoomは約300MBとなります。
自宅にWifiがある場合は問題ありませんが、スマホの電波を利用する場合、Zoomの方がおすすめです。
参加できる人数
ボイストレーニングはマンツーマンレッスンが基本なのであまり関係ありませんが、通話やミーティングに参加できる人数が違います。
Skypeは最大で50名、Zoomは100名です。
ウェブのセミナーや大きな会議の場合、参加人数や使い勝手からZoomが選ばれます。
Skypeの使い方について
音声通話・ビデオ通話
Skype同士なら無料でビデオ通話が可能です。
Zoomが使われるようになるまでは、Skypeが一番多く使われていました。
大きなファイルの送受信
最大300MBのデータの送受信ができるので、テキストや資料を確認しながら会話することができます。
また、チャット機能がありますので、メッセージのやりとりもSkype上でできます。
Zoomもファイルの送受信は可能ですが、ミーティングが終われば履歴もなくなります。
SkepeはLINEなどと同じく、メッセージやファイルのやり取りの履歴が残ります。
アカウント作成が必須
Zoomと一番大きな違いは、アカウント登録が必要なことです。
アカウントについては、LINEなどと同じような感覚で作成しますので、ニックネームでも大丈夫です。
まとめ
- スクールや教室に通う時間がかからない
- 費用の負担が少ない
- 誰にも知られずにレッスンを受けることができる
- 周りを気にせず、気軽に始めることができる
- レッスンのシステムが柔軟
- ネット環境によって音質・画質に差が出る
- アパートやマンションの場合、音漏れが気になる
- 友達など交友関係を広げることができない
- お金や時間に余裕がある人
- パソコン・スマホ・ネット環境がない人
- 家族にレッスンを受講することを秘密にしたい人
- 他の生徒と交友関係を広げたい人
- グループレッスンを受けたい人
確かなスキルを身につけるために
ボイストレーニングに限らず、何かのスキルを身につけるために必要な条件は何でしょうか?
私は3つあると考えます。
- 一定期間、しっかりトレーニングを行う
- 優秀な人(講師)に教えてもらう
- スキルを活かす場を作る
これら3つの条件を満たさなければ、最悪の場合は何も身につけれないままになってしまいます。
中でも優先すべきものは一つ目の、「一定期間、しっかりトレーニングを行う」ということです。
受験勉強をする、英会話を習う、ジムで体を鍛えるなど、様々な挑戦の中で、失敗してしまう大きな要因が「長続きしない」ということです。
大切なのはその目標を達成させるために必要な期間、トレーニングを行えるようにすることです。
長続きさせるに場所(スクール)選びが重要
いくら有名なところでも、自宅から遠ければ通うことに支障が出たり、予定が組みにくく受講する回数が減ってしまいます。
また、誰にも知られずこっそりとスキルアップしたい人は、スクールに通うこと自体がストレスになってしまうこともあるでしょう。
ボイストレーニングは知識やノウハウを学ぶものではなく、身体で正しい声の出し方を覚えることが何よりも大切です。
いくら良い声を出す知識などがあっても、実践できなければ何も意味がありません。
そのためには、しっかりトレーニングできる環境をに身を置くことから始める必要があります。
スクールに通うにしろ、オンラインで受講するにしろ、できるだけ無理なく長い期間トレーニングできる環境を選択することが、一番大切です。
ボイストレーニングに興味をお持ちの方は、そこからしっかりと考えてみてはいかがでしょうか?
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