
こんにちは!オンライン話し方教室【ボイスプロデュース】代表講師の福永智樹です。
世の中には早口な人もいれば、ゆっくり話す人もいますが、あなたは、自分の話すスピードについて考えたことはありますか?
実は早口にはたくさんのデメリットがあり、ゆっくり話すことについては、あまりデメリットがありません。むしろ、ゆっくり話すことにはメリットがたくさんあります。
そこで今回は、早口を改善しゆっくりと話すコツについて、お伝えしていきます。
早口のデメリット
まずは早口にはどのようなデメリットがあるのか、しっかり把握しておきましょう。特に、自分は早口だと自覚がある人は必見です。
相手からよく聞き返される
早口で話してしまうと滑舌が悪くなり、相手からよく聞き返されてしまいます。何度も聞き返されてしまうと、とてもストレスを感じるはずです。しかし、相手からするともっとストレスを感じています。
中には、「何度も聞き返すのは失礼かも。。」と考え、聞いているフリでごまかしてしまう人もいるでしょう。
早口を放置していると、普段のコミュニケーションが円滑に進まなくなりますので注意しましょう。
緊張しているように感じられる
人は緊張すると自然に早口になる傾向があります。「この場から早く逃げたい」と、本能的に感じてしまうからです。
このことから、早口で話していると相手から、「緊張しているのかな?」と思われる可能性があります。
全く緊張していないのに、違った印象を与えてしまうことは、とても勿体ないことだです。
一方的に話してしまう
早口な人は短時間でたくさんの言葉を発するので、会話中の話す割合がとても多くなってしまいます。中には、相手の話を最後まで聞かずに、一方的に話してしまう人います。
自分は気持ちよく話しているかもしれませんが、会話などのコミュニケーションで一方的に相手の話を聞くことはとてもストレスになるはずです。
伝えたいことが伝わらない
早口で話してしまうと、聞いている相手は短時間でたくさんの情報を耳にし、それを短時間で理解しなくてはなりません。
内容がシンプルなものなら問題ないかもしれませんが、何かの手順などの説明を受ける時は、内容を正しく理解できないこともあります。
結果的に、自分ではしっかりと伝えたつもりでも、相手には全く伝わっていなかったということも出てくるでしょう。
「伝えたかどうか」ではなく、「伝わったかどうか」が大切です。
ゆっくり話すメリット
ここからは、ゆっくり話すことでどのようなメリットがあるかについて、ご説明していきます。
滑舌が安定する
ゆっくりと話すことにより、一つ一つの発音に明瞭感が生まれ、滑舌が安定します。口と舌の動きが滑らかに
コミュニケーションが円滑にとれる
途中で言い間違えたり、噛んだりすることが少なくなり、聞き返される回数がかなり減ります。
それによって、スムーズに会話が進み、より良いコミュニケーションがとれるようになります。
落ち着いた印象を与えることができる
ゆっくり話すことで、落ち着いた印象を与えることができます。
また、堂々と自信のある話し方にも繋がりますので、特にビジネスシーンでは話すスピードはとても大切ですね。
伝えたいことをが上手く伝わる
伝えたいことが明確に伝わり、しっかりと意思疎通がとれるようになります。早口で話してしまうと、「伝えたつもり」になってしまい、結局はうまく伝わっていなかったということもあります。
伝えたいことをが上手く伝わることで、信頼関係を築きやすくなります。
早口を改善してゆっくり話すコツ
早口を改善し、ゆっくり話せるようになるためには、やはり練習が必要です。意識して取り組んでもらいたものを順番にお伝えします。
滑舌を良くする
まずは何と言っても滑舌を良くすることが大切です。早口で綺麗に話せたとしても、スピードを落としてゆっくりと話すことができなければ、滑舌が良いとは言えません。毎日少しずつ練習していきましょう。
口を大きく動かす
口を大きく動かして話すことにより、母音(あいうえお)の発音がとても綺麗になります。
まずは、「イ〜ウ〜イ〜ウ〜」と、口を動かしていきましょう。「イ」の時に口角が上がり、上の歯がしっかり見えているか、鏡で確認しながら行いましょう。
慣れてきたら、スピードを少しあげて、「イウ・イウ・イウ・イウ。。。」と連続で10回以上繰り返していきましょう。
表情筋が疲れるくらい、しっかりと動かすことが大切です。
舌を滑らかに動かす
タ行・ナ行・ラ行など、舌を動かす発音をクリアにすることで、滑舌が改善されます。
奈良県の「ナラ」という言葉を練習することで、上達していきます。こちらに関してもまずはゆっくりと行い、慣れてきたら少し速く、回数も増やしていきましょう。
もっと滑舌を良くしたい人は下記のページをご覧ください。
滑舌改善プログラム
長い文章をゆっくり読む
長い文章を落ち着いてゆっくりと読む練習を行いましょう。新聞や本など、何でも構いません。
初めて読む文章を噛まずに読むということは、とても難しいと思います。
「このスピードだったら絶対に噛まない!」と思える速度で、大げさにゆっくりと読んでいきましょう。
その時のポイントは次のようになります。
口を大きく動かして読む
早口で話す時は口の動きが小さい状態です。口を大きく動すことで、単純に時間がかかりますので、自然とゆっくり話すことができます。
大きな声ではっきりと読む
小さな声で読んでしまうと、正しく発音できているのか、自分自身で判断がつきません。普段の会話よりも、少し大きめの声ではっきりと読んでいきましょう。
そうすることで、声が小さくなりがちな語尾の部分まで綺麗に読めますし、自分が苦手な発音も見つかります。
間をとりながら読む
句読点でしっかり間を取りながら読むことを意識しましょう。早口な人の特徴としては、適切な間が少なく、一息で話す言葉が多いというものがあります。
読点(、)は1秒、句点(。)は2秒くらい間を置くつもりで読むと、感覚を掴みやすくなります。
真似して練習する
話し方に限らず、何かの技術を習得する近道は、「上手な人を真似る」ということです。
アナウンサー、俳優、タレントなど、普段テレビなどを観ていて、「この人の話し方良いな」と思える人はいないでしょうか?
テレビを録画してもいいですし、Youtubeで動画を探してみるのもいいですね。その人が話している時の、表情、口の動き、スピード、抑揚、間の取り方など、全てをコピーして練習してみましょう。
相手の話をしっかり聞く
早口な人は会話をしている時に、相手よりも自分の方がたくさん話してしまう傾向があります。
ゆっくりと話せるようにするには、まずは相手の話をしっかり聞くことを意識しましょう。
そうすることで、せっかちな気持ちをコントロールすることもできますので、意識しない時よりも、ゆっくりと話しやすい状態になります。
伝わる話し方の重要性
早口を改善して、ゆっくりと話せるようになると、「伝わる話し方」ができるようになります。
伝わる話し方とは、相手が自分の言っていることをしっかり理解できているか、把握しながら話すことです。
相手がどんな表情、どのような相槌をうちながら、自分の話を聞いているか確認しながら話しましょう。それによって、相手にしっかりと伝わっているのか、判断できるはずです。
早口で話した方がいい場合もある
ここまで早口のデメリットや、ゆっくり話すコツなどをお伝えしてきました。ただ、早口で話した方がいい場合もありますので、最後に確認しておきたいと思います。
相手が急いでいる場合
話す相手が急いでいる時に、ゆっくりと話してしまうと、相手をイライラさせてしまいます。
相手が早口で話す場合
相手がもともと早口で話す人の場合、無理してゆっくりと話す必要はありません。(もちろん早口すぎて、滑舌が悪いとだめですが。。)
人は自分と似た人に対して、親近感を持ちます。早口で話す人に、必要以上にゆっくりと話し続けてしまうと、「自分とは合わないな」と思われてしまいます。
大切なのは、相手に合わせるということです。
長時間、人前で話す場合
長時間、人前で話す時に、ずっとゆっくりしたペースで話し続けると、聞いている人々は飽きてしまい、中には眠くなる人もいます。
所々で少しスピードを上げ、緩急をつけながら話すことで、飽きさせない話し方になります。
ただこれはスピード調整ができる、上級者に限ります。慣れるまでは、基本的にはゆっくり話すことに意識を持ちましょう。
まとめ
◎早口のデメリット◎
相手からよく聞き返される
緊張しているように感じられる
一方的に話してしまう
伝えたいことが伝わらない
◎ゆっくり話すメリット◎
滑舌が安定する
コミュニケーションが円滑にとれる
落ち着いた印象を与えることができる
伝えたいことをが上手く伝わる
◎早口を改善してゆっくり話すコツ◎
滑舌を良くする
長い文章をゆっくり読む
真似して練習する
相手の話をしっかり聞く
いかがでしたでしょうか?早口を改善して、ゆっくり話すことができれば、周りに与える印象が大きく変わるはずです。
早口だという自覚がある方、もしくは自分が早口がどうか分からない人は、自分の話し声をスマホで録音して聞いてみましょう。
自分の声を録音で確認することで、今まで気づかなかった話し方の癖を見つけることもできます。
ゆっくりと話す技術を身につけて、良いコミュニケーションがとれるよう、是非チャレンジしてみてください。
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