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【最終回】自信のある話し方〜後編〜
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おはようございます。
ボイスプロデュースの福永です。
今回が最終回になりますが、前回に引き続き、「自信のある話し方」についてお伝えします。
◆話す内容が一番大切です◆
前回ご紹介した見た目や声は、あくまでも情報を与える手段です。
それらよりも本来重要なことは、話す内容です。
話す内容自体に自信を持てないと、見た目や声をいくら工夫しても、薄っぺらな話し方になってしまいます。
①「えー」「あのー」って言ってしまいませんか?
話している最中に、「えー」や「あのー」など、余計な言葉を挟んで話してしまうと、「焦っている」印象を与えてしまうため、自信のない話し方になってしまいます。
話す内容が定まっていなかったり、早口で話してしまうと、次に出てくる言葉が時間がかかってしまい、「えー」「あのー」が増える傾向があります。
そんな時は、「間を置く」ことを意識してみましょう。
文章の切れ目のところ(句読点)で、1〜2秒ほどの間を置くように話すことで、「えー」「あのー」を言わずにすみます。
②「〜と思います」を連発していませんか?
語尾の使い方によって、与える印象が随分変わります。
以下の2つの例文を比べてみましょう。
<A>
先月は前年同月より広告費が10%上がっていると思います。
しかし、問い合わせ件数は2件減少しておりますので、広告媒体と訴求内容の見直しが必要になると思います。
月末までに案を提出したいと思いますので、宜しくお願い致します。
<B>
先月は前年同月より広告費が10%上がっております。
しかし、問い合わせ件数は2件減少しておりますので、広告媒体と訴求内容の見直しが必要と考えています。
月末までに案を提出しますので、宜しくお願い致します。
どちらの方が自信のある話し方に感じますか?
「〜と思います」という言葉は、自分の「考え」を述べる時に使う言葉です。
しかし、「広告費が10%上がっている」という情報は、「考え」ではなく、「事実」です。
事実の述べる時に、「〜と思います」を使ってしまうと、その情報の信憑性が低く感じてしまうので、「〜と思います」を普段から多用しないように気をつけましょう。
また、それぞれの文章の中盤にある、「見直しが必要」という言葉は、事実ではなく、あくまでも「考え」であるため、「〜と思います」や「〜と考ています」を使います。
最後の、「案を提出」に関しては、自分の「考え」を表現するため、「〜と思います」を使用しても問題ありません。
しかし、この場合は「考え」の中に「自分の未来の行動」や「意志」が含まれているため、「〜したいと思います」ではなく、「〜します」と言い切った方が、自信のある話し方に聞こえるはずです。
まとめると下記のようになります。
・「自分の考え」→「〜と思います」「〜と考えています」を使う。
・「事実」→「〜です」を使う。
・「自分の未来の行動」→「〜したいと思います」「〜します」のどちらも使えるが、「〜します」の方が強い意志を表現できる。
◆最後に◆
今回をもちまして、週1回のメルマガは終了とさせて頂きます。
これまで長い期間、メルマガをご購読頂き、誠にありがとうございました。
お届けしてきた内容が、少しでもあなたにとって役立つものだったとしたら、とても嬉しく思います。
今後も不定期(数ヶ月に1度くらい)になりますが、声や話し方についての良い情報をお伝えできたらと思います。
宜しくお願い致します。
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【発行者】
ボイスプロデュース
福永 智樹
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